中古車市場ではトラックが特に喜ばれる傾向にあります。トラックは貨物運送用の車両であり、重量物を積んで長時間走行することを前提に作られています。そのため、作りが頑丈であり、普通車では下取り価格が付かないとされる走行距離10万キロに達した車両でも中古車として普通に販売されるケースは少なくありません。近年では丈夫で長持ちするとの理由から、海外の顧客が中古トラックを購入するケースが増えています。
舗装されていない悪路でも快適に走らせることができるパワフルな性能が好まれていると言えるでしょう。中古車の買取価格は基本的に走行距離や使用年数に左右されます。トラックも例外ではありませんが、普通車のように走行距離10万キロや使用年数10年で下取り価格がゼロ円になることはほとんどありません。車両の扱い方が査定結果に影響するので一概に言い切ることはできませんが、走行距離10万キロで使用年数10年の4トントラックで50万円ほどの買取になるのが一般的です。
同じ車両でも業者によって買取金額に違いがありますが、これは中古車市場における得意分野が影響します。作業車両の扱いに慣れている業者や海外に販路を持っている業者は比較的、買取金額が高いと言えるでしょう。同じ車両を少しでも高く売るなら複数の業者を比較し、得意分野を見極めて選ぶことが重要です。また、日頃から丁寧に扱い、定期的にメンテナンスを行って良好な状態を保つことが買取金額を増やすコツになります。