保育園建設と民主主義

英国のチャーチルは「民主主義は最悪の政治といえる。これまで試みられてきた、民主主義以外のすべての政治体制を覗けばだが」と語っていますが、保育園の建設におけるいろいろな問題はまさに同じ点にあります。

違う言葉で言いますと「総論賛成、各論反対」という言葉が当てはまりますが、誰でもが保育園の必要性は理解しているもののそのことにより自分が損害を被ることになりますと反対に回るからです。

保育園ができますと保護者が送り迎えをしますので園の周りは人が集まり、そうしますと話し声や自転車の迷惑駐輪など近隣の住民は間違いなく嫌な気分になります。

そうした不安がありますので建設に反対しています。このような住民に対して「心が狭い」とか「わがまま」などと批判する人がいますが、こうした批判もまた「わがまま」です。

保育園の建設はこうした外部との軋轢だけではなく、園で働く人たちにおいても問題を抱えています。基本的に先生が人手不足なのですが、マスコミなどではお給料や労働時間などの「待遇が低いから」ということを理由として報じていますが、見落としがちなのは保護者とのコミュニケーションの難しさです。

中には先生の人格攻撃とまで思われるほど厳しい接し方をする保護者もいますのでそうした苦しさが保育士として働くことを躊躇させています。

このように保育園の建設が思うように進まないのは民主主義があまりに進みすぎたことが原因とも言えます。世界には独裁者によって虐げられてることで苦しい環境に追い込まれている人もいますが、民主主義でありながら辛い環境に追い込まれている人もいます。保育士を目指す若い人はそうしたことも理解してうえで進路を考えることが必要です。

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